茨の繭

読書メモ兼日記帳。書評らしきものを書いてはいるが中身は何も理解していない

雑記、ソクラテス

最近講義の関係でソクラテスに取り組んでいる。いままでソクラテスの著作(書いたのはプラトンだが)にはなんとはなしに偏見があって全然読んでなかったのだが、いざ読んでみると案外面白かった。 頭が痛くなってくるような混み入った論理で理論を構築してくる…

名指しと必然性(1)

ラッセルによれば、固有名は記述の束の省略であるとされ、確定記述(またはその群)で置き換えることができる。例えば固有名「アリストテレス」は「アレクサンドロス大王の家庭教師」という確定記述に置き換えられる。アリストテレスが我々の世界でアレクサン…

『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』 感想

外国語の習得に苦しむ人間は、下は高校受験を控えた中学生から、上は仕事上の必要に迫られて学生時代のテキストをひっくり返す社会人まで世代も人種も選ばず数多く存在しているだろう。(というか存在していて欲しい。できないのはお前だけだ。というオチは、…

『名指しと必然性』 感想

一九五〇年代、六〇年代を通じて主要な問題設定を行い、論争状況をリードしてきたのがクワインであったとすれば、一九七〇年代以降にその役割を担っているのが他ならぬクリプキであり、とりわけ彼の主著『名指しと必然性』であると言わねばならない。 ーー…

このブログについて

このブログでは書評という名の駄文、どこにも需要のない日常のほそぼそとした出来事、その他雑記を適当に書き散らかしていくつもりです 意識低めの人間が意識低めの記事を淡々とつづっていくだけのブログですが、よほど時間を持て余して仕方のない方は期待せ…